12月16日夜、札幌市豊平区で起きた爆発事故、現場の建物に入居する不動産仲介業「アパマンショップ」の店舗の従業員が「消臭剤のスプレー缶100本以上を廃棄するために穴を開け、湯沸かし器をつけたら爆発が起きた」と話していることが17日、捜査関係者への取材で分かったようです。
不動産屋に消臭スプレー100本?なんでそんなに?
現役不動産屋が不動産屋のカラクリをお話ししましょう。
消臭抗菌スプレーの使い道とは?
なんで100本も?
100本も何に使うの?思う方が多いと思いますがこれは不動産屋の管理物件や仲介する物件に使用するので沢山用意してたものだと思われます。それにしても100本は多すぎる気もしますが。ノルマなどがあり抱え込んでいた可能性もありますね。
使い道は?どうゆうとき使うの?
管理物件や仲介物件で使うと述べましたが、使うタイミングは借主さんが入居する直前です。お部屋をクリーニングして最後の仕上げに消臭抗菌スプレーを撒くといった作業になります。今回はそれに使うスプレー缶が爆発したと思われます。
消臭・抗菌代のカラクリ
お部屋を借りるとき、敷金礼金前家賃などの初期費用をの支払います。その項目の中に『消臭抗菌代』、『室内抗菌代』のような項目があったことのある方、あるいは募集図面に記載されているのを見たことのある方いるかもしれません。
この項目で大体相場にして1万円前後取られます。1万円もするんだからさぞしっかりした抗菌消臭を、、、と思うかもしれませんが
ほとんどの場合・・・
消臭抗菌スプレーを従業員が撒くだけです。
消臭スプレーは1本1000円もしませんし1本で何部屋もできるので1部屋にかかるコストは数百円なんです。
ということはその差額は?
察しが良い方ならお分かりかもしれませんが差額は不動産屋の利益になります。正直何とも納得のいかない料金ですよね。こんぐらいなら自分でもできるでしょうし。
その代金、無しにできないの?
単刀直入に言うと免除してもらえるかは五分五分といったところが現状です。借りる際は借主の方が弱い立場にある為、その条件が飲めないなら、、、ということもあり得ます。しかし、今回の事件でこういうカラクリだと明るみに出ればこのような項目で徴収する業者も減り、こういう事件があったから信用していないというのを伝え免除してもらえる可能性も上がりそうですね。